「虎よ、虎よ」

皇国の守護者』2巻(佐藤大輔/原作、伊藤悠/漫画、集英社UJ)を読了。
はい。 零下十二度・白色燭燐弾の光の下の、潰滅的な夜襲。
そして汚い、きたない焦土戦の始まりだよぅ。


      皇国の守護者 2 (ヤングジャンプコミックス)

新城大尉(野戦昇進)の一人称が、「僕」なのは効いてるな。<帝国>軍の敵評価、「<皇国>軍は、上級将校の無能を下級将校が補うたぐいの〜」くだりが、
ノモンハン(ハルハ河)戦役での、ソ連軍による関東軍評価まんまで泣けてきた。
(…ちなみに“こちら”の歴史では、上級将校は戦後代議士に当選。 死地帰りの指揮官には自決用のピストル)


「嫌だ嫌だ……凄く嫌だ。 英雄なんて冗談じゃない」
かくして新城大尉は、最低最悪の撤退戦を嫌ぁ〜な笑みを浮かべつつ、実行していくことになる。


                  ■ ■ ■


ゾイドジェネシスの無敵団(かつての補給路襲撃→食糧班)のような、明るいムードで描かれるものと、その狙いや重要性は一緒なんですが。 >皇国


光と水のダフネ・「THE LIGHT STAFF(らいとすたっふ)」
番外編。 いきなり“押井で割り箸”アニメかよッ!
うさんくさいコメンタリーの数々が、スタッフの心意気を物語る。
コミックス版は、マイアの時代の100年前…という大風呂敷は気に入った、よ。


光と水のダフネ・15話「大波動(ダイハドー)」
シベリアの公用語は、いまや少数派の英語(ロシア圏風だけど)。
すこしは使えるようになった新人マイアの、単身赴任。 …頭使って動いてるよ。
ネレイス支店間の連絡や挨拶など、会社もののリアリティも地味ながら大放出。
そうして、1話まるまる次回の仕込みとはっ。