石炭袋(コールサック)方面では悪名高い
あけました2012年。 めでたい年にしてみたい。
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そうして時節柄のあれこれ関係なしに、武装神姫フォトなど。
「な・ん・で! ボクのお弁当 *1をブリュッケマンが作ってくるのさ」
「…………、……。 …………。(こう見えても、宙船(ふな)乗りの務めは多岐にわたりましてね。 なかなかファンシィなお弁当でしょう? それとも部活戦乙女 *2らしく、パスタどっさりとかの方が良かったですか、アイネス)」
「いや、こういうのはボクが自分でやるから! だから――」
「……。(鞠背さんの分も、作ってきてますよ)」
「う」
そこに割りこむ轟音――高速での低空侵入。
「……!(むッ、貴様は!)」
「おや? いまどき機械語4とはもしや」
(え? ブリュッケマンの、知り合い?)
「……………。(デスドライブの試験中に行方不明になったと聞いたぞ)」
「おあいにくさま。 時空爆雷4ダースほどと引き換えに、こちらへ舞い戻ってこれましたの」
「………、…。(かつての理念はどこへやら、今では懲罰艦隊の手先と成り果てたようだな)」
「キレイ好きで秩序好き、今も変わらずそういうことです」
「……、…………。(ベクター相手の頃とは違う。 ノヴァ爆弾の手口(ドクトリン)を、いつまで拡大解釈し続けるつもりか)」
「あら、熱くなりすぎていません? 光子魚雷の飽和攻撃でも死ななかった、貴方らしくもない」
「…、………。(熱くて結構。 アレを生き延びたのは、ただ虚仮の一念でね)」
(うわぁ。 メンドクサイことに“入って”しまってるなー) *3
数時間後――
「ねぇ。 “失われた世代”って、いっつもあんな調子なの?」
「……。(わたしと同じ、おおむねその通りです)」
「悪いひとじゃないんだろうけど、やっぱり調子狂うなぁ」
「………、……………。(旧友・ヴェルヴィエッタは、役に入ると冷酷非情で無慈悲な悪漢/好敵手ですよ。 いやはやまったく)」