またたびもの

秋晴れの、ものっそいいい天気だったので野外撮影。
まえまえから撮りたかった奴を、手近で身軽だった箸型MMS・こひるさんに同行願って。



「ちと妖物めいた向日葵じゃのう」


遅植えだと、こう寸詰まりの蓑つけたような、ぶっといヒマワリになるそうだよ。 …夜中に出会いたくない感じの。


「陽性の草木のくせして、しおれかけておるのがまた辛気臭くていかん。 ほれ、しっかりせぬか」


いや、もう10月半ばだし?


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出かけるにあたって、急遽でっちあげた盾武装スリング――「妖怪根付」・付属の組み紐ストラップが、ちょうどいい具合の長さで肩口にクッションあたる親切仕様。
ちょっと振り分け荷物っぽくもある。


「ちなみにこの飛盾・血滴子は、別名「アルゴスの戦士」式ともいうぞ」


ポン・デ・ひまわりライオン。


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夕暮れ時のちがう場所。 分祀されたとおぼしき小さな神社にて。


「ふむふむ『淀姫宮の楠』――推定樹齢500年とな。 小惑星のいっこくらいはカチ割りそうな、たいした巨木じゃ。
…この“淀姫”というのも、池や淵といった水に縁の深い、「ごす」な女神だったのであろうなぁ」


バオバブの木のことか?)
(あと「ごす」止めの単体使用なあたり、案外わかっている…のかもしれん)


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あとで調べてみると、淀姫または與止日女(よどひめ)は、神功皇后の妹とも豊玉姫命(海彦山彦の、山幸彦が娶ったとされる海神の姫)とも考えられている女神。
祭神の使い=豊玉姫の眷属として、土地の人はナマズを食べないという。