born to be まっすぐ


「……気に入ったよ、コレ」


そうか。 そりゃよかった。(直線で削られた部屋をながめつつ)


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話は戦乙女型MMS・アルトアイネスをお迎えした当日――雨の日曜にさかのぼる。
3rd・small素体のちんまり手乗り感に、身震いしているときにティンときたのです。 これなら以前「破格の550enなれど、神姫1st素体には小さすぎるし…」と見送ってのちに歯噛みした、『S.I.C.匠魂 SPECIAL』のハカイダーバイクぎりぎりいけるんじゃね? と。
脳裏には中古玩具屋の一掃セールでマークしといた、ハカイダーバイク赤が。
――で、起動したてのアイネスを置いて、大雨のなか遠征&赤鉄騎ゲットしたのです。
マフラーの焼け色とか、ボリュームのある金属塊ラインが至極良いのです。


                  ■ ■ ■


そして10日前――


「こんどの休みに、さ。 もーーっと広い場所で走りたい な!」


善処してみよう。


――(もわもわ回想エフェクト・終わり) ←『燃えよドラゴン』のアレで



「さて! ボクのルート選択眼が、その真価を発揮するときがきたようだね」


…すなおに端末ナビソフトに従っていればいいんじゃない?


「うるさいなぁ。 山の渓流ランチコース (←アイネス自家製)に、なにかご不満でも?
 ちょっとは大船に乗ったつもりで任せてみなよ。 ノープロブレム!」



放棄されたテーマパークの一角で。 田舎の廃墟スキーには堪らんね。
さらに右手には恐竜もいたりする。 …ロストワールドかっ。


                    
                    
                    



「…ほ、ほら。 やっぱりさっきの三叉路を左で正解だったんだ。 流石はボク」


フム。 それじゃあもう2時近いけど、遅めのお弁当を楽しむとしましょうかね。


「一言余計だよ! きょうのマスターは」



納涼も兼ねて、川の全景。
撮影中もほぼカンカン照りで、ほんの数カットだけ太陽の出待ちをしたくらい。


猛暑炎天は神姫のようなプラスチックガールにとっても辛いものがあるけれど、コンクリ腹ばいでデジカメ構えるマスターにとっても、小惑星イトカワの昼側表面なみに過酷な環境だったり。(←忍法・おおげさ)
河原だっただけ、まだマシかも。