《キレイなココロ》は焦げてゆき、

魔法少女の禁止されていない(あるいは経緯が忘却された)、この時間線上で。


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      アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

『アンチ・マジカル 〜魔法少女禁止法〜』(一迅社文庫)を、昨晩いっきに読了した後のニチアサ。
後味の複雑さというか、いい感じに「灼き付き」が残っていて、《キレイなココロ》もじんわり焦げていきそうよ。

>ベテランの味さ。 喧嘩は互角でも頭(ペテン)はアタシが一枚上手ってこったね。

そんな、ハニーさんに見えて仕方ない。
奇跡のようなタイミングで、今期ぷりきあ――あえて第三世代(黄金と失われた90年代)調の、00年発展アレンジ――の新メンバー加入という折も折。


                  ■ ■ ■


魔法少女ウォッチメンとはいうものの、国産カテゴリ=日本製ゆえ政治的にはあっちほどドロドロしていない(むしろ背景世界としては淡白)。
…それでも人間の在りようは、どの世界でもキラキラドロドロしてるのは変わりなく。


輝きに目が眩み、瞼を閉じたのは誰?


作家・伊藤ヒロは、ジャンル過去へのリスペクトから苦く甘い残像を抽出してくれたなぁ。 引っかき傷のこりすぎ。
終盤7章〜8章の文章の一部には、強烈な時間遅延エフェクトがかかってしまったぞ、僕的に。
kashmirの挿絵というのもピンポイントだけど、帯の「終」の一文字まで、なぜかNHKのエンドテロップに見えてしまう罠。