教育と眼鏡をつかさどる。


「はいっ。 みんな大好き古代生物コーナー・触手別館だよう」
「今回のお題はコレ――ポリプティコセラス(Polyptychoceras)。 海洋堂の恐竜模型図鑑・ダイノテイルズ 6 からの一品」
「奇妙な巻き方とあやしい彩色が目を引く、白亜紀後期のアンモナイトの一種。 日本だと北海道でよく化石がみつかるみたい」
「サイズ的には大きいもので、わたしたち神姫と同じ15cmくらい」
「“異常巻き”とも呼ばれるクリップ状の貝殻だけど、浅く静かな内海での生活に適応した結果…らしいのね。 くわしくはネット参照以下次号(wikipediaアンモナイトの項→)」
ダゴン様にも通じる、金色の横瞳孔がワンポイントで効いてるのよねー」


「ちなみにマスターが入手した中古玩具屋のブツは、解説ペーパー(文・金子隆一! 科学ライターにして、天才てれびくん内『ジーンダイバー』ほかSF監修やってた人)が取り替え子になってて、翼竜ケツァルコアトルスのものだったのよ」
「着地姿勢で折りたたまれた翼がカッコイイ、とかなんとか言ってたり」
ハリーハウゼンちっくな恐竜格闘『ダイノレックス』で、負けた恐竜使いをぱっくり咥えて飛び去っていく奴…位の大きさはあるのよね」
「解説ペーパーのシリーズ一覧では、No.06の巨大アルマジロ:ドエディクルスも、棘とげ付きしっぽが愛らしい」


「ところで、女の子(型ロボ)と触手の組み合わせというのは、やはりハラスメントの一環ですよね、マスター」
「当方としては、相応のチップを要求してもいいんですよ。 …ここでのチップは、アディアプトロン機械帝国内での、カースト制に直結するブツの事を指す」


……台本無しで、よくそこまで喋れるなぁナス子さん。


「コーナー持ちですから! (つかワイヤードで端末ですから)」