制御体「K」

「第弐齋藤 土踏まず日記」2008/03/24で知った、
成恵の世界』最新10巻のオビネタが、たしかに人類補完機構(@コードウェイナー・スミス)の短編起源だったんですけど。
かっこいいよね。 >「黄金の船が――おお! おお! おお!」


で、当の10巻を買ってきたのが…えーと先週木曜(27日)のこと。


                  ■ ■ ■


それとは別に。
つまみ読み中の成恵・8巻収録の「shooting star」が、崩壊する探査船のアバンから引き込む奇跡の傑作と思われ。

>「停滞シールド残り時間は」
>「百二十六船内秒です、称号航宇士(クラスN)」


銀連の機族たち(女性型)とは異なる、合星国の制御体「K」のはなし。
これが魚屋の息子・名バイプレーヤー丸尾とからんで、シリアスで家庭内コメディもありという複雑な味わいの短編に仕上がっている。


小道具の扱いが上手いのもそうですが――
まったく説明は無いけれど、Kの終始無言の動作に含まれる「意図」がちゃんと読み取れるようにもなっていて、そこら辺の深み(…痛み?)が成恵らしくいい感じ。


      成恵の世界 (8) (カドカワコミックスAエース)

――君はその余韻に浸っていてもいいし、直前のぱんつ漫画やオマケ劇場の四号魔砲使いに呆れてみるのも自由だ。