魔導書スパロボ、ほか

図書館の雑誌コーナーで。
ザ・スニーカー4月号に古橋秀之『斬魔大聖デモンベイン 〜ド・マリニーの時計』とやらが載っていたので読む。 妖器物の話。
…ドクター・ウェストの変態性悪ノリが、ひときわ輝くとゆーか古橋先生でなくとも皆好きだなあっ、あなたの街のマッドサイエンティスト
元のPC版「荒唐無稽スーパーロボットADV」なる魔術召喚クトゥルー式鬼械神は未プレイですが、このごった煮世界観はすごい好き。
原画のNiθ氏の描く、まるみのあるお腹の線その他もろもろが「ああ、角川のこれはパルプマガジン路線だなぁ」と頷けるえろさかな。 本筋の面白さを阻害しないボーナス。
本編を知らないなりに、文章から紡ぎだされる科学魔術世界と人外智識と(わりと駄目気味な)人間描写が魅せまする。
公式サイト見てみる以前に、脳内イメージ誘発してくれてお腹いっぱい。


そ う い え ば 。
天下のNHKの1930年代メイドもの(?)だった『アガサ・クリスティー名探偵ポワロとマープル
押しかけ助手のメイベル・ウェストに、死体蘇生者のおじさまが欲しいなぁ(もちウェスト姓)…などと考えていたものですが。
スウェーデン代表の名探偵カッレくんと共闘! というのは時期的に無理(50年代?)としても、母親にむりやり英国社交界デビューさせられた当時のジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(アリス嬢)となら同年代タッグを組めたのに。
…などと無茶をいってみる。


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コミックREX一迅社)の5月号。
結城心一『ひめなカメナ』と高遠るいCYNTHIA_THE_MISSION』が誌面でつながり配置されていたのが、個人的に2大タイトルなので喜ばしい。
iM@s・アサミンゴスP(如月千早の中の人)も頑張ってますのう。


そのシンシアの #14「教えてせんせいさん」
掲載誌REXに移籍してから、一番の山場で引き込み力強かった。
コマ割りと これまでの情念の載せ方が上手いです。
いっぽうで一見さんには、お見舞いのメガネっ娘と弑(しー)ぽんが同一人物とは、およそ気付かれまい配置になっていたり。
黒い右手袋のブリギットが姉のネコ役なんですが、極ふつうに凄惨なことする娘でしょうな。
香港人の周かわいそす。


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晩飯食べてたら、体長1mのウミサソリなんてのがTVに映りだしたので。

地球ドラマチック『タイムスリップ! 前 恐竜時代』(全2回)
 http://www.nhk.or.jp/dramatic/


…髑髏島。 髑髏島!
いちいち年代と一緒に「危険要素」なんて項目が表示されるのが、伊達に原題:Walking with Monsters を冠するだけの事はある。
環境適応めぐっての進化攻防・残酷絵巻ふうで、イギリスBBCはこの手のドキュメンタリー得意のような。
CG使っての体表面や動作(節足動物〜両生類etc.)の再現性も凄いけど、カメラのレンズがそこにある演出が嘘でもそれっぽい。


体長5mの肉食魚・ハイネリアはでかいだけでも脅威だし、石炭紀のハラフシグモ(人の頭部大。穴居性)や巨大蜻蛉・メガネウラの生態なんてのを見ていると、かの髑髏島(@キングコング)谷底の酸素濃度も3〜40%台に達していたのでは、と勘繰りたくなってくる。
巨大ヤスデ・アースロプレウラの地這い→鎌首動作なんて、蟲嫌いが見たら泣くよ。