蝶と蟲

ガンパレード・オーケストラ #22「南の島の千寿」
暑苦しくも朴念仁な士官・永野英太郎(17歳)が、小学生になつかれたりする、の巻。
…【共感能力】の話かっ。*1
じつは平気で神族とか妖精が出てくるから、油断ができないこの世界。
船長が昔話で世界放浪の旅をしている事から、ゲーム版ほど人類は追い詰められてはいない様子(ユーラシア・アフリカ大陸にも人は残っている)。
夏休み休戦期…なんて設定もあるのかどうか。 ただもう独立して、離島の学徒兵の日常訓練ばなしとして見ているからなぁ。 遠泳時のダベり(方言入り)なんかで、キャラ相互の立て方は普通にうまいです。


祭りの野外上映会での『アノマロカリスの逆襲』(→バージェス動物群、流行ってる?)なんて、たぶん回しの戦意高揚映画なんだろうな。
夜の父島をぽてぽて歩いたり軽トラックで移動する感覚が、「島の神さま」に緩〜くリンクしているようで、月下の願い事以外はとくに何でもない「マイペンライタイ語無問題)」な話でした。


                  ■ ■ ■


そうそう忘れないうちに、蟲師の20話(地上波・最終回)「筆の海」。
原作を汲んで、ときに伸ばす形でアニメ化されて、本当に幸運だったといえる作品でした。
背景美術の陰翳きいた色遣いから、日本家屋のたてる音響の端々まで。
「家」を継いでいく、蟲を封じた娘も艶っぽいんですが(煙管とか崩した足首とか)、家に仕えるかつて蟲師だった婆やとのやり取りが、言外の時間や想いを孕んでいる風情で堪らんです。
ここらはギンコとの会話ともども、人の時間の積み重ね(〜世代)と蟲の時間が溶けていくような余韻があって、エピローグとしても最高だった。

*1:【幻視〜】の間違い。