黒い瞳ふたたび

見るのは2回目の、魔弾戦記リュウケンドー#9。
しょっぱなから、凝った画面造りとお笑いの間合いの 幸運なカップリング。
あけぼの町という舞台が、ちゃんと生活臭のある(小汚い)貌として魅力ありあり。 ここらがその辺の癒し系背景(?)とは違うのか。
口うるさい魔剣と若い警官の凸凹コンビが、口喧嘩の末〜という流れはベタ王道だけれども、語り口は熱く自信に溢れている。 花屋のマドンナの「ただ不安がっていても仕方がないし」のセリフは、そこらの不安商法ばりの扇動ニュース報道にも見習って猛省してほしい程。
まー、署内に幽霊がいてアドバイスくれたり、あえてコングとの協力技で巨像を“上空から”攻めたりという、友情の絆コンボ炸裂なところが堪らんわけです。
そうそう、今回サッカーPK戦なEDも、はっちゃけが過ぎててよござんした。


韋駄天翔は、はじめてまともに見たけどリングアナ姐さんの巻き舌がすごかった。 そして無茶にも程がある自転車駆動式・地下鉄車両っ。
石毛佐和(@獅堂まこと)の声って、ちょっと白石文子に似たソフトなカバー被せたような感じだ。


大詰めのゾイドジェネシス#48。
「敵はディガルド武国ではない」という正論を、ストレートに語ることの素直さと難しさ…というか。 つい大人視点な歴史観だと、激昂したガラガの“公式記録にはない、その後の末路”なんてのが頭をよぎります。 正史はルージくんのもの。
よこしま視点はさて置いて(つかゾイド水滸伝なので)、ここまで勝利条件の設定――拠点と放送塔の占有――が明確で、達成後には即撤退というのは珍しくも小気味よい。 そうして「討伐軍とディガルド軍の、二大エースの和解と握手」という、プロパガンダ放送の枠に迎撃が縛られるのも。
実際の和解のシーンは本の下巻のエピソードも交えて、すでに双方の確認の域にとどまっているんだけど。 押さえた情感のある名場面でしたなぁ。
討伐軍の長ラ・カン、最近はとくに死に場所を求めていた訳でも無かったようだけど、あのまま相打ちになってしまったのかしら?


                  ■ ■ ■


はいはい。 今朝のおねがいマイメロディ#50 に関してはネタバレ全開でいきますよぅ。
柊センパイ電波塔にて黒夢の扉をひらく、の巻。
いままでの悪夢を開放してのオールスター総棚ざらいの有様は、ヒエロニムス・ボスの絵画『快楽の園』なみのシュールさ。
肝心のマイメロは、口を開けば猛毒を垂れ流すとゆー「…たのむ、お前もう喋るな」状態だし。 夢の国・マリーランドの潰滅も見た目以上にシリアスな割には、こちらに大量難民化して最初のオチがあれ、という逞しさ。
そいやハリネズミ君も、スタンド能力「ころり」の正体がばれてさえいなければ、黒夢ダークパワーに対抗できた可能性があるのねん。 …凄ぇ。
電波塔でのクロミ様の「中綿は拾っておいてやるよ」とゆーのは、報われないバクへの最大の賛辞なのでは?

 
ヒロイン・歌を前にして、歯ァ食いしばるクロミの悔し台詞が堪らなく良い。
…そうして敗者の眼前に広がる“柊センパイの中の、歌の夢”の最後の最後に、予期せぬクルミ・ヌイの夜会服姿が……。
あああ再び登場することになろうとは、番組の余韻の溢れるまま、前から存在は知っていた「クルミ・ヌイ」コミュに駆け込み参加してきたくらいだッ。
セリフが一言も無いままひっそり退場させるあたり、スタッフたちは出来ておる喃。