金ぴかバブル連環腿

GyaOでやっていたスピードグラファー、全24話マラソン終了〜。
作画やハナシが途中よれよれになったりもするけれど、
最終章にむけて加速していく敵役・水天宮の「復讐譚」としては最高だった。
個人レベルを越えて、(日本という)国家やグローバル資本主義経済といった“富=快楽”の一極集中システムを
それ自身の血流である現金(カネ)の業火で灼き尽くす……ちゅうのは派手派手なカタルシスに満ちていて痛快。
後日談もいい感じなんだ。 チンピラ成金の新治(ニイハリ)とか、すげー好き。


古典的なピカレスク・ロマンとして、話が骨太になっていった感はある。
逃亡者である元戦場カメラマンとヒロインより、そういう舞台を作りあげてしまった人物たちの過去〜現在進行形が面白いというか。
たとえば第12話の、天王洲グループの女帝・神泉の過去話。
田舎娘に芸能プロモーション社長と先生がかけた、
「わたしが君に、魔法をかけてあげよう」のセリフにちょっと震えた。
…「神菜、頭をよくしてあげよう」@大槻ケンヂとか、なんか芸能界モノっぽくない?
ぜんたいの混沌の諸相は、村上龍だったり(何もそこまで、の→)カリ城回だったりしますが。


ツッコミたいとこは山ほどある作品だけど、その安っぽさも含めて
擬似ワイドスクリーン的に楽しめる深夜俗悪アニメの怪作ですた。
監督インタビューにあった企画書案のヒロイン・神楽(二重人格の誘惑者)で、見てみたかったなぁ。 …銀座ねーさんとタメ張れるくらいの。

スピードグラファー公式】 http://speed-grapher.com/top.shtml 


ところで同じ有線のGyaOで、『ストレンジドーン』の再放送はじまったッ!
今度こそ最終2話みるぞー。


      スピードグラファー・ディレクターズカット版 Vol.5(通常版) [DVD]    超妹大戦シスマゲドン (1) (ファミ通文庫)

高橋メソッド(→古橋秀之HP『フノレハシ』)のいきおいで、
超妹大戦シスマゲドン(1)』(古橋秀之・著×内藤隆・画、ファミ通文庫)を買ってしまう。
…序盤1〜3話の意気やよしッ!(←これもいきおい) おおむね満喫するボンクラ。
各話タイトルの、影絵になった妹デザインから円谷セブン式芸細で泣ける(装丁の人えらい)。 つかドリル兄妹が凶悪なシルエットに反して、単なる“噛ませ犬”なのに哭いているのかもだっ。
こう見えて、手足が撥ね飛ぶ外道バトルも平気でやっちゃうあたり、フルハシの人はえげつないと思た。 …タツモリ家の頃からそうか。
ま、基本はバカですが。


近況ほか。
先週壊れたテレビの代替品が、まだ見つからないのことよ。