ゴールデンタイム/黄金の時間


日日日(あきら)の小説とやらをよんでみるべぇ……と、
図書館にてザ・スニーカー(05年6月号)を借りてきた。
んで、ふと山本弘の読み切り短編・「正義が正義である世界」を読んで愕然としてます。 今。
キナ臭い題名かと思いきや、2周半回転してSF者のココロの隙や涙腺を突くことになろうとは。


なんの説明もなく劇場世界や学園編(→承前スピーディー)やってるのもいいんですが、その先がもう、ね。
何というか、山本弘の用語選択が的確すぎ。 携帯メール上の、インフルエンザという単語が真実めいて重すぎますよぅ。 毎週金曜日、エキストラの人、魔法少女や戦闘少女のいる向こう側の、ファースト世界。
Mr.インクレディブルが“現実重力に引かれた”アメコミ世界だとすると、これはその逆ベクトル。 “押絵=ディスプレイの向こう側”から、こちらに手を差し伸べようとする話ですな。 その心根はあくまで真っ直ぐで、それゆえに、哭ける。
ヲタクの夢や泥臭さの欠片を、引き継いで掛け橋にしていく「私」の決意やよし。


近所の図書館にでも走って、読んでみて頂戴。