手回しオルガン くるくる

レンタルビデオ屋にて『ロスト・チルドレン』(96年フランス、ジャン=ピエール・ジュネ監督)をはっけんー。
で、観ました真鍮色のあたたかい 悪夢たゆとう波止場街。


      ロスト・チルドレン [DVD]

一つ目教団を操るクローン兄弟。 弟をさらわれたサーカスの怪力男。 そして孤児院窃盗団の少女。
なんというか、変異フリーキィな玩具箱をひっくり返したような冒険譚。 夜の瓶詰カーニバルの原風景とも。
ノミ遣いの団長も捨て難いけど、“叔父さん”こと生きてる脳の、クラシックな外装や仕掛けがめっちゃ好み。


大男と女の子の、ワンクッション入った純愛ものとしても観ることができたり。 …つかヒロインこの歳で大人びてます。 きりっとした陰のある顔立ちで、べっぴんさん確定だからなー。
ふにゃっとした黒髪ウェーブがまた、大槍葦人の描くキャラ癖毛っぽい。 ←逆だろ。
他の役者さんも、個性的なマスクや意匠で賑やかです。 絵本みたいな映画としてオススメ。