積みHeaven と罰

先週買ったもの。 一部新刊じゃないのも交じっているけど。(不覚にも、ふらん最高だ)
魯介の人は、モデグラの読者投稿ハガキを描いてたこともあったんだよなぁ。

月刊モデルグラフィックス 2008年7月号(大日本絵画


      Model Graphix (モデルグラフィックス) 2008年 07月号 [雑誌]

あさのまさひこ企画の巻頭特集【ザ・リアルクメン】は、装甲騎兵ボトムズ 2ndクールの高解像度ver.
疑似ルポルタージュ:クメンとなるカンボジアベトナム紀行に、「ジャングル」ダイオラマの職人対談、そして1/20マーシィドッグの仮想製品版シミュレートと――。
…コレ、わざとシャッフルした(一気に読みにくい)誌面構成にして、混沌としたクメン編全般を読ませようという試みじゃないかと。


表紙の男の子&遺跡のショットからいいんだけど、
WildRiver荒川直人の、雨粒や湿気を含んだダイオラマ表現に一発でやられる。 潜入工作チームの置かれている、河岸/密林のぬめるような質感がね。

西川魯介『あぶない! 図書委員長!』(白泉社ジェッツコミックス


      あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

ある意味、珠玉でたしなみの一冊。 趣味性を煮つめてレンズで結像させるとこうなるよ。
背表紙の請求記号シールやカバー折り返しからやりすぎ(凝り性)な装丁は、おなじ白泉社の怪作『SF/フェチ・スナッチャー』の頃からのデザイナー・柴田昌房(30A)のもの。
やー、書名や標語といった、ほんっと隅々までネタ仕込みせずにはいられない、作者と相性がいいのかもしれないけど。
併録「ディオプトリッシュ!」に出てくるボンクラ眼鏡スキー野郎共のひとりがのたまう、

>「メガネのインジャン嬢(じょう)こそ〜」

がオレ的分類上には新境地。 ←どうでもいい瑣末。

木々津克久フランケン・ふらん』1巻(秋田書店チャンピオンREDコミックス)


      フランケン・ふらん 1 (チャンピオンREDコミックス)

ツギハギ縫い目で人造で、等しく生命に関わってしまうドクターだ。
読みきり版の1話と、つづく蟲のはなしで掴みオッケ。
ふらんのユラユラとあっかるい倫理外性格のお陰で、陰惨になりがちな医療ホラーも、こう……スミマセン後味が複雑なのは変わりませんでした。
犬のはなしとか。