日曜朝五番勝負
おいしいものは後に取っておくタイプ――調子上げていきたいので、先に粘らずにやっちます。
■仮面ライダー電王 #12「走れタロス!」
辛口で参ります。
米村脚本で、ってだけで括ってしまうのは危険なんだろうけど、どーにも切れ味悪いなぁ。
なんだか「これで正解でしょう!」みたいに胸張って言われても、いやぁ正しい模範解答的セリフは、口で直接出すのとは違うでしょう、としか。
メインになるのが、「黙して語らぬ」キンタロス+αの情の筈なのに、肝心の父娘の会話で萎えさせてまうのは拙いですよ。
前回 #11の、一般人に怪物(イマジン)のことを告げて、あっさり何事もなく進行してしまうのもどうかと思うし、ハナの言動にしても浮いてて違和感がある。 バスを追いかける男への反応も、なんだか平板で薄っぺらい。
マネージャーが陰でちょっといい表情を見せる、最後のさりげなさを全編通して欲しかった。
…さて、ここからエンジン全開フルスロットルでいっくよー!
■獣拳戦隊ゲキレンジャー #9「ケナケナの女」
>「理央さまのために仮生(い)き、理央さまのために戦うラブウォリアー」
臨獣カメレオン拳のメレ様、ついに主役の回ですよーぱちぱち。
いやー日曜朝の初弾がコレでよかった。 テンション上がりまくり。 リンリンシー(死者)としての、理央さまとの馴れ初め話だけで期待がオーバーヒーッ! ですよ。
メレ様コミュはどこだ。
いあ、平田裕香やっぱ上手いわ。 …感情の載せかたが。
脚本・初登場の吉村元希も、引き締まったタイトな話を書くなぁ。
今回、総合的にみてゲキレンジャー現時点のピークにあたるんじゃね? メレ様補正があるにしても。
(以下、ネタバレ反転)
臨獣コブラ拳の、秘密の「真毒」が指に宿るというのは、山風『魔界転生』の森宗意軒のように限定されていてスリリング。
理央さまに一蹴/瞬殺されてしまう真生・カデム(紙袋男)は、好きなデザインだっただけに残念だけど、それが武侠だから仕方がないね!
黒鎧装する理央さまの闘気(オーラ)をみて、本気でかっこいいにょうと思ってしまた。
正派と邪派が、いっそ逆転してしまってもいいんじゃない。
ああああもう、メレ様! メレ様!(AA略
■天元突破グレンラガン #3「顔が2つたぁナマイキな !!」
OPのギター〆が好き。
まだ3話なのに、ぶっちぎりで荒野街道爆走ちゅう。
冒頭の村広場でのカミナ火語りから、シモンとヨーコのくだり。 口下手なシモンに一発で好感がもてた。 掴みだけで3人の関係をよみとらせてしまう、絶妙の場面だと思うがいかに。
狩りに誘うヨーコさんは、ちょっと感情を隠せてなくてかわいいな。
へんな動物シリーズはなごむ。 なぜか射撃の才をみせたカミナに、「…ありゃ」とヨーコが落とすところは自然体。
カミナ兄貴の殺陣シーン、草の上辺が舞うところとか気合の入ったカット続出。 獣人の彼・ヴィラルは、口数が多いのが邪念が多く(指揮官だから?)、純血種の戦士ではない印象。
正念場を前にしても…いや、だからこそか。
気持ちのいい連中のまっすぐな台詞が、ぽんぽん飛び交うマンガだなぁ。
カミナが前に立っていてくれる男気が、ちゃんとシモンにも由来しているところがいい。
そして満身創痍のなかでの熱い「アレ」で、きっちり人数分高めてなにするところが素敵すぎる。 オカマのリーロン美味しすぎ。
間が、さいこう。
クロスカウンターとくれば、やはり昭和の味(なぜか村人カットイン)で。
思い切りのせいか、こーゆーのが嫌味にならない作風だなぁ。
今回も絶頂面白うございました。 おにゃのこの吐く生意気ボンクラ台詞が、なぜか下品に聞こえないすがすがしさよ。
追記:グレンラガン
人間掃討軍の獣人ヴィラル。
ガンメン:エンキに乗るから、バンドデシネ作家「エンキ・ビラル」なのかッ! とんちかよー。
シリーズ構成&脚本の、中島かずき(劇団☆新感線)の名をおぼえたぞ。
■おねがいマイメロディ すっきり♪ #3「お弁当ですっきり !?」
3連荘のバク野音符スタートに、そろそろ見切ってもいいかなーと思い始めた矢先に、江夏由結・脚本きたよ。
こまった事に、これがおもしろい。 お弁当をつくってみよう回。
歌と駆(もう小暮とは呼ぶまい)の、あまずっぱくも鈍ちんな中学生会話がよろし。 バクとクロミのやり取りも、こっちの方が危うい所帯バランスでしっくりくるなぁ。
たこウインナ触手回ではなかったけれど(←どんなだ)、着ぐるみっぽくオイルとはやるね。 駆の男気は、こーゆーギャグ回でこそ光るとみた。
■アイドルマスター XENOGLOSSIA #2「アイドルのマスター」
これだけ深夜早朝帯。
OPは、やはり円のイメージ。 原作・タッチパネルの波紋と、空の金平糖リング。
やよいが本職出かせぎアイドルで、足を引っぱりまわすのはちと扱いづらいかなぁ。 3流芸能っぽい風は吹きこむんだけど。
どうせなら雑居ビルのジャーマネ(死語)まで期待しちゃいますよう。
雪歩のすんなり決定ぶりには納得がいったし、春香のロボット乗りへの当惑もわかるんだけど、緑ジャージの律子さんだけは半端に掴みにくいです。
学園偽装のあたりから、それはないじゃろ秘密基地感が漂ってきて、まぁこれはこれで。 ←駄目じゃん。
モンデンキント中国支社への申し送りと業務〆、なんて形式もバックステージでは やっているのに。