秘密兵器とイカリング

Project BLUE 地球SOS #1「怪円盤襲来! スカイナイト発進せよ!」

小松崎茂・原作の、おおらかな懐古未来の科学冒険物語。 *1
監督・岡村天斎でシリーズ構成・山口亮太、キャラデザに松竹徳幸という、個人的に好きな無印メダロット組なので気にはなってた。 (←う、『泡沫の日々』でも書かれてた)
ブルーの名を冠しているわりには、緑がかった空や地球の、くすんだ色あいが古風なフィルムの印象。
…G反応機関がらみの排炎や発光も緑ではあるけど。


      ProjectBLUE 地球SOS Vol.1 通常版 [DVD]

お話の方は、王道のみを貫く勢いのコテコテの科学少年読み物。
行儀がいいのでインパクトにはやや欠ける(どうかすると1周半して癖が強い)けど、脇を固める犬のワシントンや万能執事といったお約束は楽しい。
秘密通信はモールス信号よね。 あとニキシー管の数値表示。


戦闘機スカイナイトが、秘密兵装コンセプトとしては凄まじいことになっていた。
放電管を翼上・翼下のハードポイントから射出するあたり、渋いつうか身も蓋もない英国機風のデザインでありんす。
パイロットのジェームズ役・うえだゆうじの声を聞きながら、なぜかマサルさんや三本松番太郎(@十兵衛ちゃん)を連想してたら、監督のキャスティング・ポイントも「うさんくささ」だったので、そこんとこは間違っていなかった模様。
あとブレスト博士が、科学者双六でいえば「あがり」の最強形態かなぁ…今のところ。

■『Project BLUE プロジェクトブルー 地球SOS』公式サイト
 http://www.projectblue.jp/

注釈

*1:絵物語『地球SOS』。 冒険活劇文庫(のちの少年画報)1948年10月号〜1951年10月号連載。