ほろにが人生チョコ包み

>「人生とは常に過酷なものです」
>「またキスしてる」
>「仰せのままに」


ハヤカワ文庫FTで再版されたという小説『プリンセス・ブライド』(ウィリアム・ゴールドマン著)。
その映画版『プリンセス・ブライド・ストーリー』(87年・米、ロブ・ライナー監督)を、中古ビデオ落ちで買ってきて、ひさしぶりに観た。
…やっぱ、面白すぎるわ、これ。
語りにひねりも加わった、けれどコテコテな王道の傑作。
「キンポウゲ」に「六本指の男」ですよ、クレム。


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物語たるもの、かくありたいね。 ホラ話の類ともいうが。
病床の少年に、本を読み聞かせるおじいちゃん(ピーター・フォーク)の茶目っ気が効いていて、「将来なりたい爺さん」の上位にランクイン。
これ観ていると猛烈に、“正々堂々から卑劣漢まで揃った”TRPGの類が遊びたくなる。 偽旅芸人の凸凹トリオが出てくるあたりで、ほら。
大男役なんて、今は亡きアンドレ・ザ・ジャイアントですよぅ!  セリフの応酬が一々いかすのだ。 酔いどれスペイン人と黒衣の男なんて、最高。
未プレイ組だけど、『TORGトーグ)』の強烈なドラマカードの香りが似合うはず。


この時代/領域のファンタジー映画としては、『ドラゴンスレイヤー』(81年)、『バロン』(89年、ほら吹き男爵の冒険…の方)と並べて殿堂入りなのです。
原作の小説版は、さらに辛口でほろ苦いらしいので、それも大人味にて期待大。


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金髪の娘にキンポウゲ(Buttercup)という呼び名がある、とゆーのはこの頃知った。 パワーパフガールズバターカップはその点、博士のいーかげん命名の結果なのでちと気の毒。
こんど伊織ソロ・ユニット名で、「キンポウゲ(Buttercup)姫」もありだな。 さいしょの“農家の娘”バージョンでも。