『願い星、叶い星』

アルフレッド・ベスターの短篇集(中村融・編訳、河出書房新社奇想コレクション)を読了。
50年代ごろの、混沌ときらめきの犯罪/心理小説スタイルが格好良すぎ。 “ミュータント”“時間旅行”“地球最後の男女”なぁんて陳腐なテーマが、既知外の主観になるとえらく引き締まってくる。
ラジオやアメコミ、TVの脚本・演出を、書きまくった人の強みもあるっす。
最初っから人称の狂ったマスター&サーヴァント「ごきげん目盛り」。
妄想逃避癖の人間にはきっつい時間変奏「選り好みなし」。
満ち足り(欠け)た地球最後のすれ違い男女「昔を今になすよしもがな」…あたりが好み。
表題作も、白黒トワイライト・ゾーンが似合いそうな裏日常炸裂。


     願い星、叶い星 (奇想コレクション)

SoltyRei・第8話「リベンジ」
盗賊たるもの高所にて仁王立ち。
…とばかりに、あいかわらず頭のよろしくないローズ嬢込みの、笑いのテンポは格段に上がってる。 ここ数話が、シリアスにしては穴あき生暖かったので。
「盗賊(未登録)とハンター(市民)の関係って、何?」
というあやふや関係が、ようやっと摺り合わされてきた感じ――もしかして、うす誤魔化されてる?
結末の長兄・ラリーは、直前のロイとの会話表情あたりから渋いね。


WBC世界野球古典。
あっさりキューバが優勝してしまって、
面子を潰されたメリケンが2度と開催しないとなると、ネタ面白いのに。
ハポン野球は……
いまだに「長嶋がどうこう」いってる体制の残るかぎり、内向きに過ぎてどでもいい。