番外帝王、ネコの王
ついに単行本化。
小野敏洋『ROOTねこねこ』(電撃コミックス)買ってきた、読んだー。
旅猫サダノブの、魔法史の残る現代日本での一宿一飯もの……というよりフットワークの軽い連作短編集。 とくに1〜4話の、個別にエピソードが立っている風情がよい。
この人、目線の使い方や伝法なセリフでの緩急のつけ方、あと表情の“見せなさ加減”がやっぱ上手いです。
小道具や背景のちょっとした工夫も、エブリディマジックものの頭身サイズで、筆ペン式の法具なんてのがそれっぽい。 妖怪や魔物の類はいるけど、“幽霊”は存在し得ないという、その実ドライな世界観だし。
…でもまぁ気に入っているのは、アフター魔法文明の欠片もない“街中が金貸し広告だらけ”みたいな描写だったりするんですが。(プチ家出娘の回)
→■:e-hon 書影
読みきり形式でさらっと終わってしまうのが、旅猫らしく潔いです。
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電撃マ王の連載・へかとん「魔界戦記ディスガイア2」の第5話。
新主人公のふたりも、ようやくキャラ立ちしてきて目出度い。 魔王の娘と人間勇者、道中漫才あってこそよね。
同人で「大戦場まんぐわシリーズ」なんて変な引き出しを持っているせいか、秘境冒険旅番組(?)のディテールが妙なことになってる。
へかとんの描くディフォルメの線と、さらに上をいく“風穴手抜き”ラインが絶妙。
■魔界戦記ディスガイア公式・コミック情報!(各話ラフ) http://disgaea.jp/comic/com_index.html
さて未定。
深夜のテレビ・FBSで『ピッチブラック』(字幕版)をやるらしい。 いっぺん借りて観てるけど、どうするかなー。
三重太陽系の砂漠に不時着遭難した貨客船のはなし。 盲目の重犯罪者や警官もポイントだけど、イスラム巡礼団やフランス系古美術商なんかが2等船客にいる、くたびれた星間世界がめっちゃ好みだったのです。
続編の『リディック』はぁ……ええとまだ見てない(´Д`;)