のんのんガン(仮称)

竹本泉トゥインクルスターのんのんじーEX』(白泉社ジェッツコミックス)を読了。
てっきり再録+未収録3作+αかと思いきや、
大幅加筆された未収録分+豪華ゲストブック+αで、てきめんに御馳走でした。
これ、『のんのんじー2+EX』ってタイトルでも良かったような。
装丁デザインが(前作から引き続き)神宮司訓之なのも、スマートで格好よすぎ。 この前買ったかみちゅ! も神宮司でしたな。

      トゥインクルスターのんのんじーEX (Jets comics)   →e-hon 書影つき紹介ページ

んで、10周年記念ということで(!)改めて読んでみると、
竹本泉、まるで空気を呼吸するようにさらっと「SFな牙」を剥きますな。 その割に、ぜんっぜん拘らないあたりが、相変わらず大人(ターレン)だと思います。
「トーネリ、トーネリ」なんて妙な擬音を発するエイリアン種族のマシンなんて、連載時に本屋でひっくりかえったよ。
三角人も、なんだか宇宙的恐怖のアレと脳内補完したりするとやばいっす。


豪華すぎるゲスト陣の中で、
中村博文の描く服飾着衣フェチ(月市生まれの一月むけ?)なのんのんじーは眼福。 …この人は『カエアンの聖衣』を描くべきだ。
伊藤明弘がてけとーに命名した“のんのんガン(仮称)”は、個人的に大ヒット。 わたしゃ竹本銃と呼んでいましたが。>液体入りピストル
あとー、平野耕太がいつものアレで触手とかいってるのが、“パルプりすぺくと”ですごすぎだ。
…みんなスペオペっちゅうか、「僕の(私の)考えたのんのんじー」好きだなぁ。


不肖わたくしの、むかしの鉛筆落描きを引っぱりだしてみても、
眼鏡のおねーさんが甘味(合成プリン&トッピング)を食しながらだらだらしたり、端末叩きながらシオナイトの在庫をチェックしたり(←そりゃ麻薬だっ)。
火星人の水盤とか、変ちくクラシックな小道具を偏愛するようになったのも、この人の影響大だなぁ。 ワイドスクリーン・バロックな野放図+ほわわんLOVE。


新刊の『ねこめ〜わく4』は、どうでしょう。(3巻逃して、まだ買ってない)